EM生ごみ堆肥とは
生ごみを堆肥にするには、分解という工程が必要で、酸化分解と発酵分解があります。
一般的に言う堆肥は、酸素が好きな好気性微生物の働きを活発にして酸化分解させる方法。
EM生ごみ堆肥は、生ごみを密閉容器に入れ、EMボカシをふりかけ、酸素を必要としない
嫌気性微生物によって発酵分解されたもので、エネルギーの多くは放出されず、
肥料分たっぷりの堆肥になります。
一般に「堆肥」と言うと、酸化分解したもので、EMで生ごみを発酵したものは正確には
EM生ごみ有機物資材」と呼びます。



EM生ごみ堆肥と一般の生ごみ堆肥との違い

生ごみ
一般の生ごみ堆肥
EM生ごみ堆肥
期間
0年
約6か月
約2週間
完成時のエネルギーの残存率の概算
100%
約20%
(発熱、流亡によって約80%のエネルギーが放出される)
約80%
(嫌気発酵なので約20%のエネルギーしか放出されない)
メリット
  完熟堆肥は、肥料バランスがよく、長期に養分が放出される
土の団粒構造を促進し、通気性、透水性、保水性が高まる。
高温での酸化分解によって病原菌を抑制する。
エネルギーの放出が少なく、肥料成分が多量に含まれている
EMボカシからの有用微生物が増えているので、土に定着しやすい。
土の団粒構造を促進し、ミミズなどの生物性を高め、科学性物理性もよくする。
乳酸菌の増殖によって、病原菌を抑制する。
水分過剰に注意をすればウジやハエの発生はない。
切り返しの作業がいらない。
他の肥料が必要ない。
デメリット
土の中で有害ガスの発生が起こり、根に障害を与え生育不良となりやすい。
水分過剰で、切り返しを怠れば、ウジやハエが発生し、悪臭が出る。
発熱によって、エネルギーの放出があり、肥料分が比較的少なく他の肥料分が必要となる。
漬け物のような発酵臭がする
原型のまま発酵するので形は分解されず量はあまり減らない(土に入れると短期間で分解され、土になる)

Eco Pure29号より抜粋


戻る